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セルフUberEatsというイノヴェーション

UberEatsが便利でよく使っていたのだが、時間通りに届かないことが多い。注文前は30分の待ち時間というのに、注文した瞬間に40分になって、実際は1時間ほど待たされたりする。Uber自慢のビッグデータを考えるに、「注文前はこれくらい待ち時間を短めに見積っても大衆は我慢するだろう」と精緻に計算しているのではないか、と邪推したくなる。ただ、私は世間一般と比べると極めて短気なのだ。

 

おまけに、今年に入ったくらいから、確実に値段が上がっているように感じる。私がいつも使う店は限られているので、狭い観測範囲での話かもしれないが、メニューの一品一品が店で直接頼むよりもだいぶ高くなっているのだ。昔は、それこそ店で注文するのと同じくらいの値段だったように思う。店で出すよりも余計なオペレーションコストがかかるのか、Uberの手数料が高いのか、分からないけれど。

 

ある日、UberEatsで行きつけの店(というのも変だが)を、子供がまた利用したいというのだが、そのときはランチタイムのどまんなかということもあって、配送料までずいぶん高かった。Uberの配送料は、正直ふだんは安すぎるのではないかと不安になるくらいなので、高くて適切なのだろうが、消費者としては「これならコンビニでなにか買って来たほうが安くて早いのでは」と考えてしまうのも事実である。コンビニごはん、美味しいし。

 

しかし、どうせ出かけるなら、そのまま店に行けばいいのではないだろうか。店に直接電話をして、取りに行けば、時間の無駄もない。セルフUberEatsである。手数料もないし、配送料もかからない。自分で行くので時間の目処もつく。UberEatsの店舗圏は家からそれほど遠いわけではなく、おまけに私はこのごろ自転車にはまっているのだ。UberEats対応店なら、ふつうのテイクアウトにも対応しているだろう。

 

はたして、店に電話をすると、10分で出来上がるという。自転車を急いで出して走る。到着まで10分。受けとってお金を払うのに5分。帰ってくるのに10分。UberEatsの見積りより早い。もちろん安い。おまけに健康になる。素晴らしいイノヴェーションではないか?

 

以来、私はUberEatsでメニューを見て、電話をして、自転車を走らせるという日々を過ごしている。もちろんUberの配達が必要な人、必要なタイミングもあるだろうけど、セルフUberEatsという選択肢はけっこう侮れないのではないか。

 

2019/10/06

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この文章は小関悠が書いた。特に明記のない限り、私と関係がある、もしくは関係のない、組織や団体の意見を示すものではない。

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