2."
ハルク"を観た。"
ブロークバック・マウンテン"、"
恋人たちの食卓"に続くアン・リー作品観賞となったが、全く出来の違う、びっくりするくらい見どころのない映画だった。順序が逆だったら他の作品は観なかったかと思うと、ある意味では得をした気分だ。原作は全く知らないけれど、同じように原作を知らない"
X-MEN"や"
スパイダーマン"で満足した私は、今作も十分楽しめると思ったのだが…。とにかく面白いところが無いのでなにが駄目かと言うのも難しいのだが、敢えて言うなら主人公、ヒロイン、敵。主人公は寡黙で、キレると変身するだけ。"
X-MEN"のキャラクターたちが社会的、階層的な悩みを抱えていたことに比べていると、
ハルクはストレスとトラウマでキレるだけなので、いかにも浅い。特に最初の変身は唐突で、長い長い導入があったにも関わらず「え?もう?」と思ってしまった。ヒロインは美人だけど、主人公を簡単に欺き、「彼のことは諦めろ」と言われて諦める。淡白でびっくりする。敵は犬、ショットガン、戰車、戦闘ヘリ、戦闘機、正体不明の化物。最後の敵を除いて「それくらい余裕で勝てるよな」というようなものばかり。そもそも夜の戦いではなにが起きているのか分からないし、昼の戦いはよく出来たゴムマリが跳ねているだけにしか見えない。せめてイアン・マッケランやウィレム・デフォー級の敵がいればこんなに退屈しなかったのにな。