9. 梅田望夫の意見というのは、僕の認識で要約すると、アメリカにはシリコンバレーという素晴しい土壌があって、
Microsoftがあって、次はGoogleが生まれたのだけど、振り返って日本は教育やら官僚やら人事やらに問題があって時代遅れだ、というところである。僕にはピンと来ない。まず、そのシリコンバレーから最近、Google以外になにが生まれたのよ、と僕は思う。例えばYouTubeなんて違法コンテンツで成り上がっただけで、尊敬すべきようなシステムはWeb 2.0から何も無いんじゃない、というような話は"
Web 2.0は満員の洞窟"に書いた。次にMixiやi-Modeは駄目なのか、と僕は思うが、これにはグローバルじゃない、ガラパゴス化しているから駄目だと、いう意見が返ってくる。でもそれを言うなら、アメリカ以外でグローバルで成功したIT企業ってどこよ、という話になる。それで、こういう時だけLinuxの名前が挙がったりする。梅田望夫が「もう日本語なんてやめて英語を公用語にすればいいじゃん」と言えば、僕は納得する。でも、そういうわけでもない。最後に、そもそも日本がアメリカ化して、デファクトスタンダードを奪う戦いに挑むべきなのか、と僕は思う。
MicrosoftもGoogleも日本市場を大切にしてくれているんだからそれでいいじゃん、という意見があってもいいはずである。アメリカがどこかの小国なら「なぜアメリカに出来て日本は駄目なのか」と言われても納得するけど、そうじゃない。三点をまとめると、アメリカを基準に物事を測る論法に意味があるんだろうか、ということ。