5.1位、"Civilians" Joe Henry。実験的なことを色々やったあと、ふと原点に戻って素晴らしいアルバムを作る、というミュージシャンが描く軌跡の例は昔からたくさんあるが、そういういわばベタな作品ばっかり評価するのはどうかという思いもある。大人のソウルとロックを同時に体現出来る貴重な存在として、すっかりプロデューサとしても売れっ子になってしまったJoe Henryだが、彼の新譜はまさにそういうベタな作品で、これまでのような凝った音像も難しい展開もなく、いい歌といい演奏で構成された本当にいいアルバムである。"Scar"や"Tiny Voices"が懐しいところもあるが、それでもいつまでも聴き続けられるのは、やっぱりこの作品になるのだろう。