5."
2000年間で最大の発明は何か"、
読了。表題通りの質問に、100人以上の科学者・思想家がそれぞれ答えた…と言うと面白そうである。しかし、実際にはあんまり面白くない。なぜかというと、ほとんどの人が「他の人の言っていないことを言ってやろう」「奇抜なことを言ってやろう」と構えてしまっているからだ。そうした意気ごみが良い方に転べば良かったのだろうけど、残念ながら「発明」の定義が曖昧なためにどんどん拡大解釈され、悪い方に転んでしまった。結果、最大の発明として「科学」やら「特別でないと自覚したこと」、「ある考えについての考え」など、いかにもインテリっぽいメタ論考を繰り広げる人達が多数現れ、遂には「なし」などと宣言する人も出る始末。インテリが議論すると必ず定義問題とメタ論、「そもそも答えなんて無いよ」オチに陥るよなあ、ということを再認出来るという意味ではためになる本だ。しかし、せっかくのいいテーマなのにみんなもうちょっと節度を持てばなあ、とつい思ってしまう。「消しゴム」や「椅子と階段」など、面白いものを挙げている人もいるので、余計に残念だ。