3. "
グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ"
読了。とても面白かった。時系列でイベントを追おだけのありきたりなドキュメンタリーではなく、大勢のインタビューと実際の出来事をうまく再編することで、Googleのビジネス、文化、政治性を見事にまとめている。けっきょくのところ、Googleは最高の検索システムと、最高の広告ビジネスモデルを作り上げたのであって、それ以外はすべて余談にすぎないが、それを実現した背景には、たとえどれほどエリート主義的で秘密主義的であっても、あるいはそれ故に、優れた人材を確保し続け、彼らに裁量を与えたことがあると読みとれる。Googleが人材を惹きつけたのは、ITバブルが弾けたタイミングだったということもあるのだろうが、やはり彼らのビジョンがそれだけ分かりやすく、素晴らしいものだったということなのだろう。ビジョンがあって、人材が集まり、サービスが生まれ、ビジネスモデルがついてくるという流れこそが、Google的である。
4. ところで、この本を読むとラリー・ペイジがかなりアレな人だということがよく分かる。周波数オークションのために上級幹部だけが入れる部屋を作りながら、その部屋に誰もいなくなったタイミングでホワイトボードに「AT&T参上!」と落書きしたエピソードは最高だ。