1.笑える小説を書こうと思って頑張っているのだが難しい。笑える芝居を作るのは簡単で、客席に笑ってくれる人がいるといい。笑える話をするには、話の途中で笑ってくれそうな人に「笑えるでしょ」とアイコンタクトをすればいい。人は笑う場所を教えてやらないと、なかなか笑わないという。バラエティ番組に笑い声が入るのも漫才にツッコミが存在するのもそのせいで、2ちゃんねるのまとめサイトがスレッド中で適宜「ワロタwwwww」といったレスを拾い挙げているのもそのせいだろう。しかし小説で「ここで笑って下さい」と示すのは難しい。ピン芸人と同じで、狙いすぎると「寒い」。笑いのとれるピン芸人と笑いのとれる小説家はえらい。
2.そういうわけで、いつものように序盤を書いては直し、書いては直している。「昔々あるところで一人の男がコンピュータのキーボードを叩いていた。たんたんたんたん、たたたんたたたん。秋、夕焼けが美しい季節。でも今はもう日が替わって真っ暗だ」クリシェを誤って使うのが笑いのための一つの策ではないかと考えている。