1.人が持っているのを見ると、流行っているのかなあと思う。つまり、人目につくものほど、流行っているように見える。Nintendo DSのような携帯型ゲーム機が大人にも受け入れられたのは、まさにあちこちで人目についていたからではないかしら。
2.Wikipediaの「団塊の世代」の項が面白い。「自立した人物が少なく、大多数は指示待ち症候群である」「「待つ」ということができない」。こわいなあ、団塊の世代。
3."
選挙"を観た。
選挙候補者を題材にしたドキュメンタリーを観に行こうと誘われた時は、一体どこの泡沫候補の顛末記なのだろうと思ったが、蓋を開けてみれば神奈川市議会の補欠
選挙に出馬した自民党公認候補が主人公で、ほんとうにびっくりした。名前を連呼し、握手し、頭を下げ、幼稚園の運動会に顔を出し、
選挙カーにまでお払いをし、常に「先生」の後ろを歩き、妻を「家内」と呼ぶ…一つ一つは見馴れた
選挙の光景だが、スクリーンで二時間のあいだ淡々と繰り返されることで、否応なく「これは本当に今ここで行われている近代国家の
選挙なのだろうか」と考えさせられる。小泉首相に憧れ、自民党から公募で選ばれた主人公の山内和彦は、二言目には「改革を推進します」と言い、「三つの公約」を掲げ、子連れを見かけては「幼稚園に補助を」と訴えるが、自身も反省するように具体性に欠けており、マネキンのような落下傘候補にすぎない。しかし
選挙活動から離れると、東大出で鉄道好きの切手コイン商という風変わりな人間であり、卒直に
選挙活動の不条理や、政治家の体育会系体質を愚痴る姿には共感を抱かずにはいられない。なんと皮肉なことか。素晴らしかったのは夜の帰り道、共働きの「家内」が、支持者に退職を薦められたと夫に文句を言うシーン。二人はいったい何と戦っているのか?誰のために戦っているのか?誰もが分からなくなってくる。ユーモアあふれるカメラワークに支えられ、本作は一流のファンタジーコメディとして成立しているが、残念なことにこれはほんの二年前に起きた現実の物語なのである。たいへん考えさせられた。
4.この映画には面白いところが沢山あるが、一つは誰もが新人候補に説教をしたがること。「人は三秒しか耳を貸さないから、三秒に一度は名前を言え」って、それはもはや政治でもなんでもないのだが、この世界では常識のようだ。もう一つは、政治家の不条理なまでの上下関係。なぜ小泉首相と同じ選挙カーの上に立ってはいけないのか、党の仲間として一人でも支持者を増やすための戦術を取らずに、上下関係を意識し続けるのか。ちょうど先日、大手町で丸川珠代候補が同じように選挙カーに乗れず下から手を振っていたのを思い出した。それから、公明党の話が出てくるところもすごい。「造反なんて考えられない」と支持者が呟くところも。とにかく、どれもこれも知った選挙の世界なのに、改めて映画として提示させられると見所の多さに気付く。