2.イタリアの対戦国はこれまで皆、ピルロを執拗にマークしていたのだが、ドイツは違った。普段通りにやるのが王者の証ということか。前半は両チームとも素晴らしいプレスで相手に自由を与えなかったが、そんな中でもピルロはトッティと共にボールを散らし、両翼を生かしたサッカーで少しづつドイツを揺さぶる。最高の試合になるかと思ったが、残念ながら後半以降は互いに息切れ、プレーが質量共に低下するが、ここでも主導権を握ったのはイタリア。ジラルディーノ、イアキンタ、デル・ピエロと攻撃的な選手を投入し、チームメイトも彼らを多いに生かして攻める。イタリア人はブラジル人と同じくらい、元気な選手を使うのがうまい。実を結んだのは119分、セットプレーからグロッソが見事なゴール。今大会のラッキーボーイのようだ。ドイツも短い残り時間でなんとかやり返そうと試みるが、逆にカウンターからデル・ピエロが決定的なゴール。イタリア、強い。「決勝で突然攻撃的なサッカーが開花したら」という希望(
06/27)も現実的になってきた。
3.しかし今大会は負けている時の選手交替でもフォーメーションを変えない(変えられない)監督が多い中、1トップ、2トップ、3トップを自在に切り替えるリッピは異色だ。
4.いつの間にか勝ち上がっていたフランスが、準決勝もPKを一本沈めて勝利。クリスチアーノ・ロナウドには散々やられたが、最後の一線はきっちり守った。ポルトガルは相変わらずシュートが少ない。パウレタがもう少しボールに触れられたら…とは思うが、その原因はどれだけいいポジションに陣取っても味方がドリブルを優先することにあり、一方でそのドリブルがフランスの固い守備を乗り越える数少ない手段でもあるわけで、難しいところだと思った。プレーにアクセントをつけるはずのデコを完全に封じ込めたマケレレの勝利かも。
5.ワールドカップの結果は当然見ない/聞かないように、テレビは見ず、ネットのニュースもチェックせず、blogもサッカーに興味がありそうな人のものは読まず、と対処していたのだが、ドイツ対イタリアは昨日(
07/05)地下鉄で「ドイツも引き分けでいいかと思ったんじゃないかなー」という会話を耳にして結末が分かってしまった。今日は帰りに大手町の駅で新聞スタンドに「フランス」の文字が見えて「あー、勝ったんだなー」と思った。情報過多の時代ってこういうことなのかな。例えば「ワールドカップ優勝国がどこかを知ったら死ぬ病気」にかかったら、大会終了後何日生きられるだろうか。
6.毎日に非日常性が足りない。もうちょっと一人でいろいろと行動しないといけないのだろうな。夏は夜でも明るいのが嫌いだ。